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本とデジタルガジェットの感想を好きに語る

【今年買ってよかったもの】SEAL モバイラーズトートバッグ【2018】

定番のブログネタである「買ってよかったもの」シリーズですが、今年はたいした買い物をしてなかった上に、なにを買ったかという記憶すら曖昧だったりするので、これひとつだけ紹介できればいいかと思いました。

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SEALのモバイラーズトートバッグです。

お値段34,560円(2018年12月時点・税込)。高ぇよ、と思うかもしれないが、いやちょっと話を聞いて欲しい。

そもそもオタクのカバンはでかくなりがちという定説がありまして、理由は色々考えられるのですが、ざっくりいうとオタクというのは「あらゆる局面をひとつの装備で乗り切りたい人種」だからというのが俺の持論です。

その日の予定に応じてバッグの中身を入れ替えたり、TPOに合わせてバッグそのものを変えたりという無駄な作業に、ただでさえ少ない脳の認知リソースを使いたくない。ビジネスでもカジュアルでもひとつのバッグで済むならそのほうがいい。陸戦型とか宇宙専用とかではなく、とにかく汎用機。というかガンダム。フルアーマー装備であればなおよし。

しかもオタクは無駄に想像力が発達しているため、対応を迫られる局面も多岐にわたります。突発的な天候の急変やモバイル機器のバッテリー切れなどにそなえて、雨具や予備のモバイルバッテリーは必携ですし、オフィスが謎のテロリスト集団に襲われたときに備えて隠し武器のひとつもあって欲しい(要らない)。

というわけで、オタクのバッグに対する要求水準はめちゃめちゃ高く、俺自身、理想のバッグを求めてさまよい歩いていたわけですが…

www.seal-store.net

こいつとの出会いによって、愛用のバッグを探す俺の長い旅は終わりました。

トートバッグに34,560円(税込)というのは、一瞬ウッとなってしまうお値段ですけど、断言します。このバッグにはそれに見合う価値がある(個人の感想です)。

SEALモバイラーズトートバッグのいいところは、なんといってもその収納力。MacBook Pro 15インチとiPadも同時収納可能で、もちろん収納部にはクッション材入り。さらにACアダプタやUSBドック等を邪魔にならずに収納するための底部コンパートメントを備えています。外出先で突然、4k動画編集作業が必要になったりしても安心ですね。

さらにファスナーつきの外部ポケットが前後にふたつ、ペットボトルや折りたたみ傘が入る外部ポケットが左右にふたつ、iPhone 8 plusにごついカバーをつけても余裕で入る外部小ポケット、モバイル専用ポケット、ファスナーつきの内部ポケット、ほかにカードケースとか色々ついてて、とにかくなんかいっぱい入る。メインのコンパートメントの容量も十分。その収納力に見合うだけの強靭な素材で造られており、持ち手も頑丈にできてます。

それでいて外見はわりとしゅっとしてる感じで、スーツを着ててもカジュアルな場面でも、たぶんそれほど違和感なく使えます。まさに汎用。オールラウンダー。少なくとも一流レストランに入ろうとして、このバッグのせいで追い出されるということはないはず。

というわけで、日々増え続けるモバイル機器を持ち運ぶためのバッグに悩んでいる人は、ぜひこいつを試して欲しい。俺も予備としてもう1個欲しいなあと思っています。オタクは同じものを何個でも買うのだ。

【感想】「知的生活の設計」…のあまり知的ではないレビュー

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とても面白い本だと思うのだけど、タイトルを見てもその面白さがあまり伝わらない気がするので、これがどういう本なのか勝手に解説してみる(余計なお世話な上にたぶん間違っている)。

まあその知的生活などといわれてもふわっとしていてよくわからないのですけど、自分なりに解釈してみた感じ、この本に書かれているのは、「(ちょっと贅沢な)娯楽としての個人研究のすすめ」だと思います。

もっというと、『マツコの知らない世界』あたりに出てくるマイナージャンルの変な専門家の方々、年間にラーメン400杯食べる人とか、毎日爪の伸びる長さを記録してる人とか、ああいう私的なエキスパートになる方法を記した本だというふうに理解しました。

なので、『知的生活の設計』という本書のタイトルには今イチしっくりこない部分があります。だって年中ラーメン食べ続けるのが知的生活といわれても、ええっ?って感じになってしまうので。ですが、そういう個人的な執着でラーメンばかり食ってる人間でも、その記録を積み重ねてアウトプットすれば、立派な知的生活であるというのが著者の主張なのでありましょう。

いや実際、私的なエキスパート、いいですよね。マイナーな趣味を持っていて日夜それに没頭していて、人に語れるくらいにそのジャンルの知識を持ってる人は、人生楽しそうで正直うらやましいと感じます。それで適度に承認欲求が満たされて、幾ばくかの収入も得られるのだとすれば娯楽としては最高ではないかと。

そういう生き方をするための具体的な方法やアイデアがこの本には書かれているので、他人様に自慢できるような趣味も特技もなくて無味乾燥な日々を送っている俺も、ちょっとなんか始めてみようかな、という気になりました。

というわけで久々にブログを更新してみようと思う程度には面白い本です。むしろ知的じゃない分野にこそ活用すると楽しいんじゃないかな。

知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略

知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略

Barocco MD600に日本語配列バージョンが出てた

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BAROCCO MD600 は、台湾Mistel(ミステル)製の左右分離型メカニカルキーボード。この手の変態キーボードにしては比較的お手頃な価格で、質感も上々。使い勝手のいい製品として以前から愛用しておりました。

とはいえ、なにしろキーの数が限られているので日本語入力メインで使うにはいろいろ苦労します。それでも本体の柔軟なカスタマイズ性能を駆使して、変態的なキーバインドでこれまで頑張っていたのですが、

あれ、いつの間にか日本語配列モデルが発売されてる…!

というわけで迷わず買い換えてしまいました。以下、感想。

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【メモ】超初心者のためのpyenvの使い方【Mac】

雰囲気でPythonの勉強をやっているのですが、pyenvを使うと、いろんなバージョンのPythonをインストールして自由に切り替えたりできるらしい。

仕組みはわからないが、変なモジュールを入れたりして環境がおかしくなってもなかったことにしてやり直したりできる。すげえ。

  • pyenvを入れるための下準備
    • Xcodeをインストールする
    • Homebrewをインストールする
    • .bash_profileの編集
      • パスが通ってるかどうかの確認
      • .bash_profileが存在するか確認
      • .bash_profileがなかったら作る
      • .bash_profileに追記する
      • 失敗してしまった場合
  • pyenvのインストール
    • Homebrewをアップデートしておく。
    • pyenvとvirtualenvのインストール
    • pyenvにパスを通す
  • 新しいPythonのインストール
    • インストールしたPythonの確認
  • Pythonのバージョンの切り替え
  • pyenvを入れたらbrew doctorで警告が出た(恐い)
  • virtualenvを使った複数バージョンの管理
    • virtualenv用のパスを通してやる
    • 仮想環境で使う用のPythonを作成する
    • プロジェクトフォルダ作成
    • 仮想環境の削除
  • そのほか参考にさせてもらったサイトなど

なお、ウチの環境はOS10.11(El Capitan)です。

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【感想】ピーター・トレメイン『修道女フィデルマの叡智』

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『修道女フィデルマ』シリーズは7世紀のアイルランドを舞台にした推理小説。人気のあるシリーズで、2017年7月時点で長編7作、短編集3冊が邦訳されている。

探偵役のフィデルマは、若くて美貌の修道女。法廷弁護士ドーリィー(偉い)であり、上位弁護士アンルー(とても偉い)であり、王の妹にして、ラテン語ペラペラ、文学に関しては著名な学者たちをしのぐ知識を持ち、謎の護身術トゥリッド・スキアギッドの使い手でもあるという、いまどきマンガやライトノベルでもこんなキャラいねえよ、という完璧超人である。いや、ホント、この設定はさすがにどうなの…?

この時点でわりとお腹いっぱいな感じなんだが、このフィデルマさん、性格があまり魅力的ではない。むしろはっきり言ってメチャメチャ性格が悪い。

日本人的な感覚で可愛げがないというだけでなく、なにかにつけて自分が法廷弁護士ドーリィー(偉い)であることを強調し、予約もなく訪れた宿屋の主人に向かって私は上位弁護士アンルー(とても偉い)で、さらに王位継承者の妹だ、私の馬の世話をしろと威張り散らし、別に犯人でもなんでもない若者を同性愛者だと人前で暴露。「魂の友」と呼んでいた姉妹同然の幼なじみを殺人者として平然と告発し、泣き崩れる彼女を無視してとっとと立ち去る。さらには(幽霊のふりをしていただけで誰も殺してない)犯人を聖母子像で殴り殺す、という冷酷非情ぶり。この人、サイコパスなんじゃなかろうか。ある意味、名探偵っぽいといえば名探偵っぽいが。

そんな感じのフィデルマさんの無双っぷりが許せるかどうかは別として、高名なケルト学者である著者が描き出す中世アイルランドの社会は緻密で興味深かった。ミステリーとしてはシンプルなフーダニットが中心で、驚くようなトリックはないけど大きな破綻もない感じ。入門編と銘打たれているだけあって気軽に読めます。フィデルマさんの性格に耐えられるならね。

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