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【映画】リヴォルト【感想】

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『リヴォルト』観てきた。

ふらっと映画館の前を通ったときに気になってそのまま観に行ったので、地球が未知のロボットに侵略される映画ということ以外、予備知識ゼロ。トレーラーも見ていない。

(以下、超絶ネタバレ感想)


冒頭、主人公がボロい建物の中の牢屋にいるところからスタート。主人公のシャツが汚い。超汚い。牢屋の鉄格子に手を近づけると、主人公の指先からビリビリと火花が散る。静電気すげえ。

主人公が牢屋の中で騒いでいると、隣の房の囚人に怒られる。隣にいるのは女。どうやらここはケニアのナイロビで、主人公がいたのは警察署の牢屋らしい。静かにしないと殺されると言われるけど、人の話を聞かない主人公、騒ぐ騒ぐ。牢屋の壁をカリカリひっかいたり壁のレンガを外して外に向かって叫ぶ。女、激怒。

主人公の声に反応してやってきた現地人3人。建物に入ってくるなり、無関係な外国人をぶっ殺す。やべえ。人間も敵。主人公唖然。なぜか現地人の言葉がペラペラの主人公、現地人を説得しようとするが、女をめぐって殺し合いに。顔も見てないのに「俺の女だ」とか言っちゃう主人公やべえ。イケメンかよ。

主人公、現地人一人ともみ合って建物の外に。主人公、スタンガンのビリビリ効かない。牢屋の中に取り残された女、武装した現地人二人にレイープされそうになるが、逆襲して二人を返り討ちに。隠し持っていたガラスで男のちんちんを切ったり、撃ち殺したりする。主人公がのこのこ助けに戻ってきたときにはもう終わってた。

ナディアと名乗った女はフランスの軍医、記憶喪失の主人公はシャツにくっついてたタグからボーと呼ばれることになる。雑な名付け。俺、記憶喪失になったときのためにダサTシャツ着るのやめようと思う。

ナイロビはケニアの首都だけど、壊滅状態。アメリカ軍も全滅。「敵は誰だ」と聞くボー。「誰かじゃない。何かだ」と答えるナディア。たぶんここ、カッコいいところ。

そうこうしているうちに来た来た来た、ロボ来た。…ん? え、これロボ? 敵? だ…だせえ! なんていうか、こう、力感がないっていうか、棒人間っぽいというか、3Dソフトに初めて触った学生が作った感じ? ていうか、なんでこいつ局部に電球ついてんの? こんなのに人類滅ぼされたの? マジ? ロボ、ビーム撃つ。命中する。撃たれた人間、消える。すげえ。前言撤回。こいつ、恐い。

アメリカ軍が全滅したと信じない主人公、基地までいけばなんとかなる、と捨てられていた車の修理を始める。私は行かないと言ってたナディア、なんだかんだで水と食料を集めてきてくれる。缶詰とペットボトルの水。缶詰はいいけど、ペットボトルは誰かの飲みかけっぽい状態で腐ってそう。欧米人だとこのくらいの不潔さは平気なん?

ナディアが運転してくれる。疲れたら代わるよ、とか主人公が言ってると、いきなり銃撃されてぶっ壊れる車。山賊っぽい感じのケニア人兵士が登場して、水を寄越せと要求。北斗の拳かよ。

主人公の腕の入れ墨に気づいた山賊、ビビる。その隙をついて山賊どもをぶっ殺す主人公。ケニア語ペラペラのくせに、生き残った山賊のボスになぜか英語で喋れと無茶振り。山賊いわく、ロボットはアメリカの兵器で、国境近くのレーダー基地の電波で操ってるそうな。主人公の入れ墨はその部隊のマークらしい。

山賊のジープを奪った主人公とナディア、500キロ離れた国境へと向かう。途中で、録音されたラジオ放送におびき寄せられたところを、狩猟民族っぽい一団に襲われる。主人公とナディアをエサにして、ロボットを狩ろうとする狩猟民族たち。いや…狩猟民族はロボット狩らないだろ。ていうか、狩ってどうするんだ、あんなもの。

って思ってたら、本当にロボットが襲ってくる。地雷やロケット弾でロボット1体を倒したものの、集まってきたロボット2体に狩猟民族は全滅させられる。主人公とナディアはどさくさまぎれに逃走に成功。その後、ロボットに襲われている親子を見かけるが、手も足も出ず、結局見殺しにしてしまう。

吊り橋を渡っていた主人公とナディア、瀕死の重傷を負った戦場カメラマンと遭遇する。敵はやっぱり宇宙人だ、と教えてくれるカメラマン。彼が撮影していたのは宇宙人のロボットに投石で抵抗する子どもの写真。いい写真。レーダー基地から来たというカメラマンのデジタル一眼レフには、レーダー基地までの目印になりそうな写真データが記録されていた。

俺はもう助からないから、銃弾一発と引き換えにこのカメラを譲る(=殺してくれ)というカメラマン。しかし無抵抗の人間を殺せない主人公。代わりにナディアが男を絞め殺す。こ、これは…女の人の胸に抱かれて死ねるのをうらやましがるべきシーンなんだろうか…。

カメラのデータを頼りに基地へと向かう主人公たち。途中でボロいアメ車を見つけて「理想の車を見つけた」というアメリカ人の主人公。たぶんアメリカンジョーク。国境まで50キロくらいのところまでたどり着くものの、なんかすげえ大量のロボットがやってくる。ロボットの大群から逃げる主人公たち。途中で見つけた民家の地下室に隠れる。…あ、そんなんで助かるんだ? どさくさにまぎれてナディアにキスしようとする主人公。と、そこに宇宙船がやってきて、ナディアをさらっていく。親方、空から女の子が、の逆パターン。ナディアを連れて去っていく宇宙船。地下室にぽつーんと取り残される主人公。

主人公、ボロボロになりながら基地にたどり着く。しかし基地はすでに壊滅したあとだった。

その後、主人公はどこかの街にたどり着く。しかしその街もロボットに襲撃される。抵抗を諦めて観念する主人公。しかしロボットはなぜか主人公を殺さない。 主人公は病院で目覚める。助けてくれたのは病院のスタッフ。男と女。いい人っぽい。病院には大勢の避難民が集まっている。ロッドというケニア軍のエンジニアを紹介される主人公。ロッドはエイリアンの宇宙船を撃墜するEMP爆弾を作っていた。しかしEMP爆弾の有効射程は100m。宇宙船の真下で爆発させないと効かない。しかも宇宙船が現れるときは、ロボットの大群が地上に集まっている。普通なら近づけない。

そこで主人公は、自分が何者だったのか都合よく思い出す。兵士だった主人公は、ロボットとの戦闘中に変な機械を埋め込まれ、宇宙人にモニタされていた。そして生存者たちの居場所を探すために泳がされていたのだった。ん? んー…?

主人公を追跡して、病院を襲ってきた宇宙人。主人公たちはEMPで彼らの宇宙船を撃墜することにした。 ケニア軍のエンジニアが作った磁気グレネードであっさり壊れるロボット。え…そんな簡単に倒せるん?

途中で女性兵士が犠牲になったりしつつも、えっちらおっちらEMP爆弾を抱えて、宇宙船の下へと向かう主人公たち。しかし宇宙人の攻撃でEMP爆弾を起動するためのバッテリー(だけ)が壊れる。ちょうどそこに倒れてきたロボットの残骸が。主人公が手を伸ばすと、静電気がビリビリする。主人公、自分の身体を使ってロボットのビリビリとEMP爆弾を連結。爆弾を起動する。

爆発。ロボット止まる。宇宙船は撃墜したが、別にナディアは助かったりしなかった。…え?

超至近距離からEMPを浴びたはずの主人公は無傷。過去の記憶を思い出すが、これからもボーと名乗り続けて生きていくのだった。お、おう。


ひとことでいえば、「しょぼいインディペンデンス・デイ」みたいな作品だった。

主人公が警察署の牢屋からスタートする理由も語られないままだし、ヒロインは途中退場だし、EMP爆弾一発で撃墜される宇宙船に大国が壊滅させられたっていうのが納得いかないし。とにかく典型的なボンクラ映画。映画館で高い金出して見る価値があるかと聞かれれば微妙だが、嫌いじゃない。

アメリカも中国もヨーロッパも壊滅してて絶望的な状況のはずなんだけど、舞台になってるのがアフリカの荒野なので、どことなく牧歌的な感じがするというか、あんまり悲愴感がない。戦う相手も大半がロボットではなく現地人だし。しかし、その妙な絵面が独特の空気を醸し出してて、面白いっちゃ面白かった。

そういえば、宇宙人による侵略×ロードムービーという組み合わせで、なんとなく『風の名はアムネジア』を思い出したのだった。残念ながら、こちらは新刊では手に入らないっぽい。グッバイ万智子はKindle版が買える。こっちもいいよね。

風の名はアムネジア (ソノラマ文庫 (260))

風の名はアムネジア (ソノラマ文庫 (260))